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どんな溶接品でも、程度の差こそあれ、ほぼ歪み(ひずみ)が出てしまいます。
もちろん比較的変形しにくい材質もありますが、素材を溶かして溶接する以上、何かしらの変形が生じてしまうものです。

伊藤工業では、材質に合わせ、溶接時に歪みや変形が出にくい最適な方法をチョイスして作業に当たります。

一方、「歪みが出てしまった部材の歪みを修正してほしい」と歪み取りのご依頼をいただくことがあります。

多くは、発注主様が溶接業者に依頼したところ

・歪みが出て利用できない形で納品されてしまった
・業者から「歪みが出てしまい、うちではどうしようもない」と断られてしまった

というケースです。

こうした「歪み取り」「曲がり直し」の持ち込みのご依頼にも柔軟に対応させていただいています。

歪み取りした製品

当社にて歪み取りの作業をした製品です。白っぽく見える部分が、熱をかけて歪みを修正した箇所です。

こちらは長さ5メートルを超える長物製品の歪み取りです。長物歪み取り

歪みを修正するにも様々なテクニックがあります。

・ハンマーで叩く
・プレスをかけて形を修正する
・火で炙って直す
・火で炙った後にすぐに水で冷やす
・プレスを掛けながら火で炙る
・プレスを掛けながら火で炙って、急速に冷やす

…などなど。

どの方法で歪みを取ったり曲がりを直すかは決まった法則があるわけではなく、曖昧ですが「長年の経験と勘」としか言いようのない世界です。

私たち伊藤工業は、歪み取りは、溶接そのものに次ぐとても大切なミッションと心得ています。
最善の方法を考慮して、様々な形状の物、厚板のものまで対応させていただきます!

「これは無理かな?」と思う歪み取りや曲がり直しのご依頼も、ぜひお気軽にご相談ください。

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